『ブラックジャックによろしく』によろしく
第51話(がん医療編・10)「当然の成りゆき」

2003/05/09

「第51話 当然の成りゆき」

どうもです。経緯はのちの機会に譲るとして、勝手に始めます(^^;
まず前提として、私がモーニングを買いはじめたのはこの号からなので
第五巻の次のお話から第50話までの部分は未読です。ので、この間の
いきさつについては分かりません。どうぞその点をお含めおきください。

さて、第一回目なのに実は今回非常に困っちゃったのね。
というのは第五巻の感想(お時間のあるかたは『読書の森』を参照して
下さい)で「昔の私ならセックスぐらいしろと言うところだが…云々」
とか書いちゃって、で、そしたらこの号でいきなりある訳ですね。
交合。(交合ってのは古いか。)

で、非常にシンプルにも分かりやすくも、女はセックスに愛の証を求め、
男はそこに安らぎ(または気晴らし)を求める。
二つの意味はすれ違う。
昔からもうさんざんっぱら言われてきたことである。

何故これがそうだと言えるかというと、二人のこの行為が辻本さんとの
再会のあと起こるからである。
(泊まりに行ってもいいかと聞かれた時点では斉藤君はまだ戸惑っている。
まぁ斉藤君が非常に流されやすい人間だとも言える訳だが。)

「男のハートは胃袋の隣にある」というのはこれはある人の名言で
もうホンットーに的を射ていると思うが
「食べ物を作りに行ってあげるよ」とかいう言葉は(女の私がこんなこと
言うのも何だかなんなんだけれど)男子諸君は警戒してください。
えっ、食べたいって?じゃ、仕方ないです。

間違っている、けど間違っていない。
がこの場合間違いのほうが大きい。

その埋め合わせの深さは?
それが勘違いでしたという時、(いやまだ勘違いと決まった訳じゃないけれど)
一体何で埋め合わせるのか?

そうして、一人で立っていられる事のできる人間(=赤城カオリ)が目前に
現出して、主人公を揺さぶるのだ。
(ここらへん、絵の洗練度もあいまって非常にはっとさせられる)。

許される間違いを何度繰り返せば大人になれるのだろうか?

許される間違いを続けなければ、識ることはできないのか?

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