『ブラックジャックによろしく』によろしく
第52話(がん医療編・11)「薄れていく感覚」

2003/05/09

「第52話 薄れていく感覚」

ところであなたは島耕作は将来総理大臣になると思いますか?
私はあると思いますね〜二十年後、私たちは『総理・島耕作』を読んでいる
でしょう。と言う訳で、
ツマブキ君サイコー!!(!?)
皆さんお元気ですか?えれです(^^)。

変な話わたしは女性というものがこわい。
自分も含めて女性性というものがこわい。

男が他の事を考えているあいだ、女は無邪気に自分たちの将来の話をしている。
その口振りには屈託がなく、憂いというものは何もない。
何処ででも見られる光景である。彼らに罪を問う人はいないだろう。
でも…

不気味なペアの歯ブラシ。
何故不気味に思えるのか。

「先生…笑顔が素敵になりましたね…」

演技がうまくなったからです。

「うん…寝てたから…」
「本当に…?」

ウソです。
ちなみにこの二つの笑顔はほとんど同じであまり変わりなく見えます。

宇佐美先生のエピソードとか気になるところはいっぱいあるんだけれど
どうも私は「がん医療編」としてよりもまず生き方とか青春グラフィティ
としてこのお話を見ているところがあって…気になる部分というのは現在の
自分にとってそこが重要だからだと言えてしまう訳なんだけれども、
まぁ反省もしながらそれは次回に譲るとして(譲れるのかな〜^^;)、
坂口安吾の詩に、こういうものがあります。


  ぱんぱんはそばの誰彼を
  食ってしまひさうな欠伸をする。…
  (中略)
  くだくだしい論議や、戦争犯罪やリベラリズムまで、
  この欠伸の中へぶちこんでも、
  がさがさだ。まだがさがさだ。

(”ぱんぱん”が何かっていうのは、今置いといてくださいね)
私は、この「がさがさ」という言葉を、非常にものを感じにくくなった状態、
感覚が欠落し麻痺した状態と捉えてきました。

「楽しいって何だっけ?うれしいって何だっけ?」

今 彼は、「がさがさ」です。

わたしは何を思えばいい?

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