『ブラックジャックによろしく』によろしく
第60話(がん医療編・19)「わかれ道」
2003/07/19
「第60話 わかれ道」
裁判官は黒を着る。何物にも染まらないために。
ではなぜ医者は白衣を着るんだろう?
何だか少しだけ、むなしさを感じていました。
もがいてももがいても、何も知らなかったことを知るぐらいのものなような
気がしました。
いつかやっていたことが、意味を持つ日が来るのだろうか、と思いました。
こういう時の対処法が何かあればと思いました。
生死に勝敗は、ないと思います。
だって生は死で死は生そのものだもの。
いのちの切符は真中から点線が入っていて、半分が生で半分が死のような
ものなんだよ。
誰だって同じ、渡されたら、生きなきゃならないんだ。
どうしても。
それでは、医者は、どうあることがいいんだろう。
「宇佐美と彼女を 少しでも一緒にいさせてやりたかった」
そうですか。
確かに、考える時間もなければ、何かを感じ取ることもできないね。
彼は、結局自分が犠牲となって宇佐美にやりたいことをやらせているのだろうか。
しかし、「問題を起こさなかったことを喜ぶ」というのはどうかな。
皆川ちゃん、フライングです。
斎藤君に残された時間はあと一日。
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