『ブラックジャックによろしく』によろしく
第68話(がん医療編・27)「いい加減にして」

2003/10/04

皆さんお元気ですか?、えれです(^^)。

さて、前回「What a wonderful world」という曲について少しだけ触れさせて
頂きましたが、実はこれはなんとなくそう感じる、ということで、特にこの曲を
愛聴しているという訳ではないのです。紛らわしいことを書いて、本当に
すみませんでした。ごめんなさいね(^_^;

さて、今週号の掲載の分で、コミックス第7巻分の収録量に達します。
(って私数えてるのね…どうもいやらしくって(あざとくって?)スミマセン。)
で、私実はガン編は今週で終わりだと思いこんでいたのね。
もちろんそんな訳はなかった訳ですが……

改めて、このマンガにみんなが期待している事とは何だろうと考えてみました。

ひとつには、日本の医療の実態を暴いて(分からせて)くれること。
これはもう随分(賛否は別として)達成されたと思います。

そしてもうひとつが、患者の望む新しい治療のあり方、その可能性を探ってくれること。
そのひとつのかたちを見せてくれること、なのではないでしょうか。

新しい医者像、
新しい医者のスタイル。

新しい患者象、
新しい患者のスタイル。
「物言えぬ存在」としての患者から「物を言う患者」への移行。

新しい治療、
新しい治療のスタイル。
こんな治療を受けたいと思わさせてくれること。

そしてそれらは皆新しいと言いつつ、最も人と人との絆を求める(重視する)
という点で原点回帰への願望だったかもしれません。

主人公や登場人物たちの行動に納得したい、希望をかけたい、
希望をもちたい、それでもなお進む意志を、力をつなげたい。
主人公たちの笑顔をみたい。(泣いてるカオも、いいけどね。)
心から納得してした行動に拍手を送りたい。
そしてこんなひとがいたら握手をしたい。

シニカルさというのは(庄司先生のようなキャラに代表されるような)、
胸に絶望を秘めているという点で人一倍傷ついているということです。


斉藤君はまだガンというものに食らいついて、その表面をちょっとひっかいて
傷をつけた程度にすぎない。
(もちろん私もそうです。この作品と出会って、何とかそのテーマに
食らいつきたいと願い、表面にかじりついているのにすぎません。)

今はどんなに落ち込んでいても、ここで挫折と呼ぶのは早すぎは
しないでしょうか?

希望をみたい。
決して後悔しないことがあることを知りたい。
変わりゆくものはあっても、心の中に消えない価値を築きたい。

来週も、楽しみです。
という訳で、これからもヨロシク。

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