『ブラックジャックによろしく』によろしく
第74話(がん医療編・33)「普通の最期」

2003/12/08

「第74話 普通の最期」

こんにちは、えれです。皆さんお元気ですか?
お風邪など召されていないでしょうか。
私は風邪をひいては治って、またひくの繰り返しです。

さて、先日あるお医者様とお話しをする機会がありました。
そこで、ふと話題が「BJ」のほうへと流れ(あっこの話書いていいか了解得てねーや)、
先生こともなげにおっしゃるには、
「ああ、あれ全部ホントだから」
「……(@o@;)」
「みんなそろそろ認めればいいのにね(^_^)」
私は気分としては仰臥したままひっくり返りそうでした。
嘘でもいい、(少しぐらいは)ウソだと言って欲しかった(涙)。

でも、そうなんだよな。
少なくとも、今は嘘よりも真実がいい。

それでは第74話の感想に、今回もおつきあい下さい。

・看取り

「彼女にいろいろ言ったけど… 一体何が分かってたんですかね…」
「何も分かってないから… 何でも言えただけなんですかね…」

この言葉にはガツンと一発やられた気がしました。
私も何も分からないからこうして感想が書き続けられたのかもしれません。
本当に真実を知っていたらできない事だったのかも知れません。

どうしてこれをやり続けているのか? 何度も自分に聞いてみます。
しかし出る答えは、今はやめることはできない、自分がやりたいんだという
ことだけです。

本当にどうして書いているのか…
最初の動機は本当には何だったのか、ただ今は、彼・斉藤英二郎の行く道を
見守りたいんですよね。
(これは第7巻の感想で書いたことにも関わってくるのですが、医師も一人の
人間であり、個人の生活があり、現行の医療活動の重要な部分のほとんどが
医師個人のボランティアの上に成り立っている面もあることを十分承知の上で
書かせて頂きます、ごめんなさい!)

・痛みの分担

内海さんは辻本さんと話してほんの少しかもしれないけど救われた。

そしてその後ろめたさを辻本さんは斉藤くんにぶつけた。

実は生きているって大きく見るとこういうことじゃないかと思う。

ひとは、前々回の大樹の話ではないけれど、誰もが気づかぬまま
大きなツリーにつらなっている、何だかそんなようなもの。

例え本気でなかったとしてもどんな言葉が誰かを救ったっていいじゃない。

人間そんなに優しくなくちゃいけないのかな。

いや、そのことを苦悩する時点でそのひとは本当に優しくないひとなのかな…

・「今日はちょっと忙しいの」

(ところで皆川ちゃんの名前は「泰子」だそうです、すみません^_^;)

自分で決めたんだね、…えらいよ。

・何を遺したいか

今さらながら、死ぬってどういうことでしょうね。
不死の幻想は、面影は、いつまで他人(ひと)の心に宿るのでしょうか。

そして辻本さんの決意は、許されるものなら、
命を、死を、自分で選びたい。

生が私のものなら、死も私のもの。

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