『ブラックジャックによろしく』によろしく
第75話(がん医療編・34)「命果てる日まで」
2003/12/15
「第75話 命果てる日まで」
はい、皆さんお元気ですか? えれです(^_^)。
一般に、十二月を「師走」と言います。
まさに忙しくて先生も走っちゃうからなのですが、この月の異称には
まだ色々あって、その中の一つに「果ての月」(はてのつき)があります。
2003年の最後の月、あなたは何を思っていますか?
それでは、第75話の感想に今回もまたおつきあいください(^_^)。
・決意
通院をやめたいと医師たちの前で語る辻本さんの意志は固かった。
そして内海さんを孤独から救ったものは彼女自身だ、とも辻本さんは告白する。
だが彼女もまた、彼らが生きている限りけして医師たちの心から消えないだろう。
それが不死ということ。誰に幻影と言われても、私は忘れないよ、
ツリーは続くから。
そして私も誰かの心に残ることを信じている。
(夢見ている、と言ったほうがいいのかな?(^^; )
それがどんなにどんなにわずかな場所だとしても。
・「子供が夏休みなんです…」
「旅行に行きたいんです…」
私、どこに行くか知っているよ。
庄司先生が辻本さんに対して告げた言葉は、医師として、人間として、
できうる限りの賛辞と感謝の言葉でありましょう。
そしてまた斉藤くんの笑顔が見れた。
辻本さんを見送りにかけよる斉藤君の顔は、演技や偽物でない本物の笑顔だ。
そしてそれぞれの思いの中で、辻本さんは永大を去っていく。
私は生まれてきてよかった。
本当にそう思う。
死がピクニックに行くようなことだったらいいのにね。
なにかウキウキするの。
そして、ただ戻ってこないだけ。
でもそうでないなら、もしそうでないなら、せめて精一杯生きましょう。
斉藤くんは「うれしい」を取り戻した。「悲しい」を取り戻した。
命は、照る。
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*よろしかったらお便りください。→えれ です!
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