『ブラックジャックによろしく』によろしく
第80話(精神科編・1)「密約のはじまり」

2004/03/29

「密約のはじまり」

お久しぶりです、こんにちは、えれです(^_^)。
皆さん、お元気でしたか? 私はねぇ、私は… (やめよう)。

さあ、始まりました。
「ブラックジャックによろしく」ついに精神科編です。
満を持しての再開ですが、実は、多くの皆さんの希望に反し、
私にとって精神科は斉藤くんには最も行って欲しくなかった科でした。
予告を見た時にはもう感想はやめようと思いました。

しかし、これまでの流れを振り返ってみれば、
これ以外の科に行くことは別の科で扱ったテーマの重複となる危険性もあり、
この成り行きは当然の帰結でしょうね。

それで、励まされてこうしてパソコンに向かっているという訳です…。
(いや、やらなくてもいいのかもしれないけど。)

さて皆さん、「事前準備」のほうはお読み下さったでしょうか。
これは別に重要なものでも何でもないんだけれども、中でちょっと「おかしさ」を
美化するような発言がありまして、これはそういう風に思わないほうがいいんじゃないかと、
そういう意見もあって、みだりに考えを書きましたことをどうかお許し下さい。

また、このほうでガーデニングについてなども色々言っておりますが、
これについても本当に申し訳ありません。
大体、人からどう思われるかなど考えていて、好きなことなどできる訳がありません。
誰に遠慮がいるものか。
植えちゃえ! 植えちゃえ!

ちょっと妙なノリではじまりましたが、皆さん、どうぞまたよろしく
お願いいたします(^^)。

なお、今回特筆すべきは、今号には〔医療監修者〕の名前が載っていないことですね。
これは次号からは載るのか、どうなのか…。

でははじめます。


・目覚め

なんかちょっと起こすのが可哀想になってしまうような絵ですが
(そうだよ斉藤くん、人間寝てる時が一番幸せなんだよ・涙)
彼に起きてもらわねば困るので話は先へと進むのであった。
(もうこの勧誘員さんとのやりとりは爆笑!)

最初からさんざんな目で始まった斉藤くんの新しい朝ですが、
いざなわれた場所はいつもと少し勝手が違っていたのでした…

・突然に生まれたちいさな疑問

さて、ここで突然に素朴な疑問が生まれてしまいました。

一体日本に精神科医の先生というのは何人ぐらいいるんだろう?

それも患者を持って現場にいる人だ。

私は「上」になんか興味はない、興味があるのは、いつも一番ヒリヒリするところ、
報われない、(本人たちにその意識はないだろうが)地道な努力が必要とされるところ
なんだよ。(どうも甘かったりヒリヒリしたり申し訳ないが)

斉藤の前に開かれた閉鎖病棟の扉は、日本にけして少なくはないであろう「最前線」
のうちのひとつか?
(もうひとつの最前線は開業のメンタルクリニックであろう。)

斉藤の前に現れた指導医、伊勢谷はどのような人物なのか?

そして新聞記者・門脇(心の中でつけたあだ名はキューピーさん。すみません、いつも
こんな調子で)はどう見ても「やまい」を装っている…


私は、「おかしさ」もそれこそ「まともさ」も装ってはいけない(装えない)
ものだと思います。

しかし、医者が協力者であるとするならその装いも可能でしょう。

私は、今の時点で(いや、多分変わらないだろうが)伊勢谷先生は患者を愛している
タイプの医者だと思っています。

もしこの二人の目的が何かの「告発」にあるのだとしたら…
この伊勢谷という人は斉藤くん以上に何でもありの人だなぁ。

・拘禁と偏見

私は、この作品を追いかける途上で知り得たことも、それが今作品上に提示されて
いない限りは、先走ってここでそれを言うことはできません。

「ブラックジャックによろしく」という漫画を手にしたこともなく、それとは
全く無関係に生きている人はいっぱいいます。
(というか世間はそんなものだと考えたほうがよいでしょう。)
けれど、一己の漫画が世の中を変える大きなうねりを生み出すこともあります。

「ブラックジャックによろしく」が「精神科」を取り上げるということは、
物の見方の新たなスタンダードがこれから生み出される可能性が出てくる
ということです。


もしこの試みが成功したら、日本は変わるのでしょうか?

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