『ブラックジャックによろしく』によろしく
第82話(精神科編・3)「脱出!」

2004/04/12

「脱出!」

皆さんお元気ですか? えれです(^^)。
つらつらと新刊情報なんかを眺めていて、あ、なんだ、精神病院を舞台にした
大傑作漫画ならあれがあったじゃないかと、どうしてすぽんと忘れていたのかと
思うのですが、

岡田史子の
「太陽と骸骨のような少年」と
「赤い蔓草」(どちらも飛鳥新社『岡田史子作品集2 ピグマリオン』に所収)
です。

(注・あくまで舞台にしているだけであってここから精神病患者についての
なにがしかを断定できると思うのは大変危険であると思います。
しかしそのイメージの豊潤さには理由も必要もなく引き込まれ、ここにはなぜ人が
心の問題に惹かれるのか考えるに十分な手がかりがあるように思われます。)

ここでこれについて話すと長くなるのでやめますが、どちらも十四歳ぐらい
に読んで大変好きになった作品です。
「太陽〜」の主人公の少年が実際には丸顔でとても健康そうなのが印象的でした。
この作品集の中では(というか全作通じて)やっぱり今でも「死んでしまった手首」が、
文市王君が、一番好きだなぁ。(と思う私には大変問題があるなぁ。)


あとひとつ前回の訂正があるんですが、
私が昔見た写真展の海外の精神病棟は、「閉鎖病棟」でなく「解放病棟」でした。
本当に申し訳ありませんでした。

それでは、前置きが長くなりましたが、今回もまたどうぞおつきあい下さい。


・「ジョン・レノンになりたいんですよ」

また大きく出たなという感じですが、
二週間ほどまえ夢の中でジョン・レノンから電話が来ました。
(あの、大概私がアホなのはもう気にしないで下さいね)

ジョン「はろ〜う! えれ!」
えれ  「へろー」
ジョン「最近調子はどうだい?」
えれ  「大丈夫、ちょうどよく狂っているから!」
会話の内容は、何を話したのか忘れてしまったので適当にハメコミました。

精神分裂病がなぜ「統合失調症」と呼称が変更されたかについては中で
斉藤くんが説明している通りです。
しかし精神分裂病がなぜ「精神分裂病」と呼ばれていたのかについては、
これはひとくちでは説明がなかなか難しいことでありますので、どうか
皆さまこれに関してはご自分でお調べいただければと思います。
実はそう悪い動機でそうなったのではないことが分かります。
(ごめんなさい、どっちかつーと話をまとめる力がないんですわ。)

しかしこの名前、かなーり問題があることは想像できます。

何しろセーシンがブンレツしてるのです。
昔、私の友人が「ゴキブリが飛ばなかったらあれほど怖くはないんだけど…」
(私は精神病患者をゴキブリになぞらえている訳ではけっしてありません、
どうぞご諒解下さい、)
と言ったことを思い出します。

得体の知れないものはこわい。
予測不可な行動を取るものはこわい。

そういう恐怖を誘発してしまう言葉が「精神分裂病」でありましょう。

でも、統合失調症って…?

・ぺりっ

普通そこにはいないと思うけど…

それにしても皆川ちゃん、感じ変わったね。

・私はいい人なんかじゃない

そう言うしかないよね(^^;

私がここでつい微笑んでしまったのはどうしてなんだろう。

あなたはいい先生です、先生。
ただ自分を知るもののみが、よい心の医者になるなら、
わたしはいい人などではないとあなたに言わせてしまった何かを、
私もどこかで見たことがある気がします。

・ジョン・レノンが願ったこと

さて、これは他のところでもちょっと書いたことなのですが、
シャーマンはその世界と時代に最もふさわしい形を取ると私は思っています。
古代では分かりませんが、現代ではつまり歌を唄ったり、映画を撮ったり、
漫画を描いたりします。

ジョンにもできなかったことが、誰かにできるのでしょうか…。

(次週!)
「ブラックジャックによろしく vol.2〜ラブ・ストーリー〜」

皆川は生きていた!(そりゃそうだ)。

「こんなバカなやつだとは思わなかった」
「普通会いに行くか?」
「ほんとに斬っちまえ、こんな奴」(上映後、劇場ロビーにて)

世間の非難轟々の嵐の中、斉藤の前にあらわれた真実とは?
筆者まったく不得手のジャンルなのでわかりません!!

「愛がどこにあるか…教えてあげな〜い!(^_^)」

(注・上記はもちろんフィクションです。ごめんね)

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