『ブラックジャックによろしく』によろしく
第84話(精神科編・5)「罪状,『無意識』」

2004/04/29

あ、もしもし、神様いますか?
え、回線が混んでる…っていつもそうじゃないですか!
その上カスタマーセンターにも全然つながらないでしょ、もー。
え、伝言ならって…伝言、いいんですか?
あ、あの、じゃ、お願いします、…
あの、はじめまして、えれです。なんか照れちゃうな。
あの〜今まで自分なりに頑張ってきたつもりなんですけど、
もはや矢折れ、玉尽き果て、この際はご支援承りたく、いやご支援無理なら
五千円でもいいんですけど、って…字数オーバー? うきー!!

皆さん、お元気ですか? えれです。
私は元気です(^_^)/

さて、精神科編が始まってから、色々本を読んでいます。
本来はあまり余計な知識は持たないほうがいいのではないかと思う反面、
やはり必要最低限のことは知っておきたいとも思い(今まで読んだ本で思い出すこともありますし)、
いつもここで揺れ動いています。
でも、いつもお話そのものを楽しみたい、という気持ちだけは忘れないように
(これがなくなったらおしまいだよな…)したいと思ってます。

では、今回もおつきあいください。


・ほうっておくのが愛か?

「釈放」され、ついに行動を開始するキューピー、じゃなくて門脇氏。

斉藤くんがしない(あえて触れない)ことをどんどんやってしまう。
そしてそれは病棟の不文律を破り、患者たちに波紋を及ぼす。

「開けるとどうなりますか…?」
「死にます!!」

斉藤くんがしないこと、それは、誰もがしないこと。

でも私は今別のことを考える。

『そうするとどうなりますか?』
『多分死にます。きっと死んでしまいます』

私の中に奇妙な感覚が甦る。
“きっと死んでしまいます…”。


・夜と霧の頃から

伊勢谷先生の真情、斉藤くんを見る目の中にはどんなに年月が経とうと
何も変わらないというやるせなさがあると思うのだ。
(っていつも私病院寄りですか、済みません)

でも、そう思うんだよ。


・今そこにいる僕

どうしても越えられない壁がある。
これはもう感覚として理解してもらえないというか、
話が通じないのだ。
私はそれを知っていた筈。

ある女性がいました。
彼女には精神科通院歴がありました。
隠していた訳ではなかったのですが、(というのは彼女にとってそれは特別な
ことではなかったので)ふとしたことがきっかけで身近な人に知れることと
なりました。

その知人は騙されていた、と言いました。
彼女を「異常者」と責めました。

女性は立ちなおれないほどのショックを受けました。
言った相手も相手なら、「異常」という言葉に激しく反応しました。

彼女にとって「異常」とは「犯罪者予備軍」のことだったからです。


今の彼女は、たまたま自分が出会ってしまったのがそういう相手だったのだ、
と言うことができます。それがまぁ世間だ、というだけのことだったのだと。
自分はそんな簡単に滅多なことをしでかす人間ではないという自信もあります。

しかし…
時がたってから彼女は思いました。
本当の差別はどこにあったのだろうと。

差別は“自分の心の動き”そのものだったのではないかと。
それは今、ここにあるのではないかと…。

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