『ブラックジャックによろしく』によろしく
第88話(精神科編・9)「ごくありがちな主張」

2004/06/01

皆さん、お元気ですか? えれです(^_^)/
もう6月ですね。
ところで先日、映画館で『海猿』の予告編を見ました。
それであの…内容、違うくない??(^^;

わ、私の読み方が間違っているのだろうか。
これはやはりNHKで制作された版を見るべきか。
(主人公のイメージの点でもこちらのほうが合っていると思うが…)

まぁ私は観に行くけどね。
藤竜也さん好きだから。

では、今回もおつきあい下さい。
う〜ん、一言で言うと今回の内容は…、痛い!


・見えないところにいて欲しい

子供にとって一番つらいのは「私の育て方が悪かった」と言われることじゃないのかなぁ。
自分が全部悪いんだから、と言う時、本当は本人は何も分かっていないんだよね。

斉藤くんの指摘どおり、本来優先されるべきは本人の気持ちです。
でも小沢さんのお母さんは小沢さんに人目につかないところにいて欲しがっている。

「長期に入院すると社会で生活する能力を失ってしまう」という伊勢谷先生の言葉には
底知れない恐ろしさを感じました。

(実は精神病院の入院患者数というのはとても多い。ここで正確な数字を書くことは
できないが日本の病院の入院患者数の何割かを占めるのが実に精神疾患の患者である。
本来なら退院を歓迎されるのが病院というものであるがこの場合にはそうではない。
なぜ精神疾患には長期入院が可能なのか。ここでは患者を支援するはずのシステムが
患者の自立を妨げる動きを助長しているように思えてならない。)


・直球

自死。
小沢さんが投げた直球を、斉藤くんはそれまでほんの少し及び腰だったのを、
まさしく全身で受け止めた。

実はなんとなくこれで安心できました。

ケガをした斉藤くんには悪いが、これで「この人は自分から逃げない」と小沢さんは
悟ったことだろう。

格子越しに向き合って話す二人、この先、密着が依存となるのか、真の友情に
発展するのか見守りたい。
と言いつつ、ある友情が生まれるためには、「依存」の時期もまた必要なのではないかと
今は少し思っている。

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