『ブラックジャックによろしく』によろしく
第92話(精神科編・13)「となりのヒーロー」

2004/06/24

ああ、神さま、奇跡でしょうか。
今日は木曜日、なのに私はこのコーナーのテキストを書いています。
ずっとこんなことが続けばいいんだけど…
(早ければいいってもんじゃないけどね、たまには余裕をもってアップしてみたい^^;)

皆さんお元気ですか? えれです(^^)。
ものすごく暑いですね……一説では季節が一ヶ月早く進んでいるそうですよ。
どうか、皆さんお体には十分注意してくださいね。
(いや、一番注意しなければならないのは多分わたしだが。)

それでは、どうぞ、今回もまたぜひおつきあい下さい。(^_^)


・いつかピーターパンが

ピーターパンとの出会いの夢を小沢さんにうっとりと語る小百合嬢。
私は、『ピーターパン症候群』というのがあるのだから『ウエンディ症候群』もあるのだろうかと
色々と探してはみたのですが、今のところ有効な資料をみつけることはできませんでした。

断定はさけなければなりませんが、まぁ多分こういうことはあるんじゃないかな、と思います。
いずれにしても言えるのは(それは多かれ少なかれ精神病者全般にみられることなのかもしれませんが)
彼女に非常に「ここ」と「今」の否定が強いということでしょうね。


・「確信犯」

「それまで永大の精神科はひどいところでした」。

永大の精神科が男女別の病棟だったのは、それは病院によりそれぞれの方針は
あるのでしょうが、多くは面倒を避ける為だったのでしょう。

私の頭の中に、今まで見聞きした、診療時さまざまな問題実態があったとされる
(もちろんこれはこの作品を読むようになって知ったのですが)
幾つかの病院の名が浮かぶ。しかし当然、ここはそれを話すところではなく、
告発の意味もない。
だが、門脇氏の語る「大学病院の精神科の目的」には、残念ながらそうなんだろうな、
と思わされるフシがある。

やっぱりそこは?
最前線はどこに?

でも…

しかし今のところ誰も興味がないという理由で伊勢谷先生の方針は成り立っているものの、
ひとたび大事が起これば「○○の資格がなかったのが判明した為」とかいう理由で
彼は簡単に病院を追われる事になるんだろうな。

伊勢谷先生をそこに駆り立てた理由は門脇氏の言った「あなたの罪」という言葉に
つながるのだろうか。


・LOVE

「この間会ったばかりですよ?」

動転する小沢さんが背中のぬくもりとともに聞くのは、知るのがつらい告白。
そしてもっとつらい誘い。

男の人より女性はこういう生活が容易だから。

「私としたいですか…?」

それは今の状態でも可能だろう。
彼女は彼を優しく受け入れるだろう。

ああ、こういう「かたち」しか知らない人間は、誰にでも同じ事を
応用しようとする。

でも、本当の「好き」ってそんなことじゃないんだ。
きっとそんなことじゃないんだ。


・ピーターパンによろしく

今のままなら君のピーターパンにはなれない。

だから、小沢さんは買い物へ行く。

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