『ブラックジャックによろしく』によろしく
第122話(精神科編・43「ただ我を知る」)

2005/09/10

交差点を歩く人・人・人は、一体何をいつも思っているのか。

読者からの感謝の電話を取った種元記者の目には、少しでも優しさは見受けられないか。

皆さん、お元気ですか? えれです。
今回たぶん最大限の遅れ…本当に済みません。
その上今回多分短いし。(^^;;;;;;;
私はいつも通り外出したり映画を見たり(たくさん見たなー、先週・今週は…)して、
そしてこの漫画のことを考えていました。

今回、門脇さんの書いた第二回の新聞記事の中で、統合失調症の症状について詳しい説明が
なされていますが、やはりこれは、この恐怖は、体験したものでないと分からないことだと
思います。いつか、誰かが、この症状をぴたりと誰にも分かるような表現で言い当ててくれるような、
そんな言葉を見つけてくれることが私の願いです。
ただ、それまでは、私たちはこの病気がけして特別なものでなく、「誰でも罹りうるやまい」
であるとの認識を持ち続けていたいです。

今回、早川さんの自分の病気に対する「気づき」はきっと何かをもたらすでしょう。
ここが第一歩なのだ。

「心神喪失者医療観察法」は現実には平成15年7月に成立しています。
これをくつがえすすべは多分この世にない。
でも私たちは覚えておかなければならない。
法に触れた精神障害者を閉じ込めておける法律ができたとしても、誰がその基準を決めるのかということを。
あなたや私に、その判断ができるのかということを。

そして門脇さんは「自分は何も変わらない」と宣言し、母二人は邂逅する。
ますます、見逃せないです。

* * *

試写会で、『私の頭の中の消しゴム』という韓国作品を見ました。
これは本当にどなたにも見てもらいたい作品です。医療や愛を考える上でも大変佳い作品だと思いますので、
よろしかったらお心に止めておいて下さい。
あとは『タッチ』とか『チャーリーとチョコレート工場』とか『電車男』とか。
どれも良かったな。

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