『新・ブラックジャックによろしく』によろしく
第1巻まとめ

2007/03/02

皆さんお元気ですか、今は夜なので今晩は、えれです。
少し遅くなりました。

さて、昔「がん編」が終了した時、前掲載誌モーニングでは
「次に斉藤くんに行ってほしい科はどこか」
というアンケートがあったように記憶しています。
そして私はその時「臓器移植」にまるをつけたように思います。
しかしその時斉藤くんは当時私がもっとも行ってほしくなかった科へ行ってしまいました。
それが「精神科編」です。

行ってほしくなかったというのは当時自分にとってあまりになまなましい題材だったからです。
わたしはうつ病で1年間精神科に通っていました。カウンセリングも受けました。
(このカウンセリングでの丁々発止のやりとりの思い出は私にとって今でもとても大切なものです。)
「がん編」と「精神科編」の感想の全部はすべて私のうつの寛解期に書かれたものです。

私は「精神科編」の感想を書くのをやめようと思いました。
私はまだ自分がうつであることをカミングアウトするのに大変腐心していましたし、
それを隠して書くことは読んでくれる人に対しての裏切りではないかと思ったからです。
それでも家族の後押しがあり、続ける決心をしました。
今ならあっけらかんと言えることがそんなに難しかったから不思議なものです。
結果、できるだけわかるようにわかるように書いたつもりですがいかがだったでしょうか。

そして、「精神科編」終了から一年が経ち、私はまたうつに倒れましたが、待ちに待っていた日が
やってきました。
「ブラックジャックによろしく」の再開、本当にうれしいです。

一年待った「ブラよろ」はその甲斐のある作品に仕上がっていました。
だって感想でこんなに苦しんでいるもの(笑)。
そして過去「臓器移植」にまるをつけた自分は本当にバカだったなと思います。
、
「精神科編」にはまだしもの足がかりがありましたが(それは私がうつを経験していた(今もしている)
からですが)初心者でも手に入れやすい関連書籍も多かった「精神科編」にくらべると今は
全くの徒手空拳で挑んでおります。
もういっぱいいっぱいです(笑)。

さて、新コミックスですが前のコミックスの体裁を踏襲しているのかあまり違和感は感じませんね。
で、掲載誌では「泌尿器科」編となっておりますがコミックスでは「移植編」…
困った、どうしよう(笑)。
今はスピリッツ誌の表記にならって、コミックスになったときだけ「移植編」の言葉を添えることで
ご了承願いたいと思います。

そして今度の「ブラックジャックによろしく」ですが、初めての女性指導医。
これは今までにないパターンですね。
今後近藤・ダンナさんの登場回数が増えるとは思うけれど。

果たして臓器移植は医療なのか医療ではないのか?

娘の病に母は泣き父は笑う。
(斉藤くんが赤城さんのタバコをぎゅっと指でもみ消すところは印象的でした。)

皆川さんの階段の上での長い長い孤独。

赤城さんは腎移植の決断に踏み切るのか、そしてそのドナーは現れるのか? 
何もかも今走り出した所です。

いけないことなのかもしれませんがやはり私は「ブラックジャックによろしく」には
青春漫画としての側面も見てしまいます。

毎度へっぽこな文章ですみませんが、どうぞ皆さん今後ともよろしくお願いします。
また長いつきあいになりそうですから。

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