『新・ブラックジャックによろしく』によろしく
第3巻まとめ

2008/01/07

はい、えれです。
皆さん、お元気ですか?
あけましておめでとうございます。
随分遅くなりました。

早速ですが、今回の製本はとてもいいです。
中扉の一文「医者って一体何だ…?」もいいですね。

さあ、第3巻は赤城さんがついに移植を決心するまでです。
今回も順に振り返って見ていきましょう。

・第15話「僕のために」

感想中でわたしは「赤城さんは氷食症である」というようなことを言っていますが、
真実はどうだかわかりません。これはわたしの勇み足かもしれないです。
でも本当にそうだとしたら大変なことだと思うのです。

・第16話「心象風景」

やはりこの、自分の家族と赤城さんの家族を較べる、というところに頭にきてしまった回。
何度も言いますがつらさは較べることはできません。
そして皆川ちゃんのいさぎよい決意、このときは本当にいいと思ったのですが…。

・第17話「仕事の相手」

作中唯一コミカルな場面が出てくるところ。
なんというかここを読んだときほっとしたのを覚えています。

なお、文中でわたしが歌っている唄は大江千里の「konica 2009」という曲で、
元歌詞は偶然なんですが「漫画描いてる彼って おかしいよねと笑って、」です。
わたしは大江さんのファンなんですけども、2009年に一体何が起こるのか
さっぱりわかりません。そんなこと言ってるうちに大江さんは無期限の活動停止に
入ってしまいました(NYでジャズの勉強をされるそうです)。
ああ、一度でいいから紅白で歌う千里くんが見たかった、で紅白と言いますと
(話がどんどん長くなります)去年の紅白で平井堅さんの曲紹介の時に
(ご覧になってたかたいるでしょうか…)鶴瓶さんがいきなり「ブラックジャックによろしく…」
と言ったのでわたしは食べていた年越しそばを吹きそうになりました。
なんというか、神様に「しっかりしろ!」と言われたような気になったんであります。
そんなところ。

・第18話「邂逅」

斉藤くんが登場しない回。
中でも言っていますがこの“移植編”は赤城さん(と皆川ちゃん)が主人公ですね。

・第19話「対面」

色々とショッキングなセリフが数多出てきた回。

「逆に障害があって燃え上がってるんじゃないですか!?」
「かわいそう…死にそうだっていうのに助けてくれる家族もいないなんて…」

申し訳ありませんが何も言えません。
生きるのは明日を探すことだと思います。
明日を探せない赤城さん、再び心乱れる皆川ちゃん。

それから、文中で(他の回もですが)自分の個人的な事情を皆様にさらけ出す形になって
しまって本当に申し訳なく思っております。
これは感想を書くということから逸脱した行為であると思います。
また、この頃前後から「大丈夫なのか」「しっかり休んで」とわたしを気遣うメールを
頂くことが多くなりました。
本当に、ごめんなさい。
そしてありがとうございます。

・第20話「道行き」

体を救うことで心も救えるか?
そして医師は自分の体を使ってまでそれを行うべきなのか??

これがわたしが感じている今作の究極のテーマです。
まだここでは明らかにされていませんが斉藤は赤城さんの真実に迫ることを決意しました。

それにしてもどうして斉藤くんが飛行機代を持っていたのかについては未だに
謎です。

・第21話「吹雪く夜」

もうちょっと、これは言う事がありません。
赤城さんのお姉さんの存在が唐突過ぎないか(赤城さんの子供時代において彼女の
描写される場面がない)とかはあるんですけど。
(確かに、過去子供の赤城さんが倒れるシーンで「お父さんとお母さんが起きちゃう」
じゃなくて「みんなが起きちゃう」とは言ってるんですけどね)

そして
「お帰り…」

わたしが言われて一番うれしい言葉です。涙が出ました。

・第22話「ホームにて」

えーと衝撃の「部屋に来る…?」発言がありますが。
わたしは感想の中でわたしだったら行くというようなことを言っているのですが
これは絶対に行ってはいけません。絶対に行ってはいけないのです。
だから斉藤君の行為は正しいのです。
でもそう言ってしまった赤城さんの気持ちもよくわかるのです。
赤城さんは誰かに抱きしめて欲しかったんだね。

この回は非常になんというか19話と合わせて個々人の赤裸々な面が出た異色の回だと思います。
赤城さんの弱さが初めて伝わりました。


そしてやはり斉藤くんは成長・変化を止められたピーター・パン的キャラクターだな
という思いが改めて強くなりました。
彼がピーター・パンでなくなったら誰も物語で告発をする人物がいなくなるからです。

次巻からはいよいよ移植をめぐる病院との戦い、倫理委員会が始まります。
いや、始まるだろうと思います。

斉藤はどうするのか、近藤夫さんの真意とは?
また、ぜひお会いしましょう(^^)

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