ロングロングカレー

1999/11/25

我が家ではカレーを作る時、必ず一杯分のカレーを冷凍して取っておいて、
次に作る時にそれを加えるということをしています。
こうすると、味にまろやかさとコクが出て、一晩寝かせた時と同じ美味しさに
近づけるような気がするのです。

でも一つまずい事があるのですね。この前はポークカレーだったのに
今日はチキンカレーだ、なんて時は・・・なべの中で二種類の肉が・・・。
気まぐれにブロッコリーなんて入れた日にゃ、次回もそもそ出てきた
緑色のヤツにびっくりする事になります。

大島弓子先生の名作「ロングロングケーキ」に紹介されている話で、
次のようなものがあります。
一本のチョコレートバーを半分にし、さらに半分にする事を続けていくと、
どんなに極小になってもそれは決して無くならない。理屈で考えるとそう。
だから永遠になくならないケーキ、ロングロングケーキ。

この考えに従うと、カレーを作った時は必ず一杯分を残し、
次に作る時にはそれを加え、また一杯分を残すということを
続けると、原初のカレーは(これをファースト・カレーと名づける)
限りなく薄まっても永遠に無くならないと言えます。
例え十年たっても二十年たっても・・・。

幾らなんでもそんなに昔のものを食べてお腹をこわさないかな?
もう影響を及ぼさないくらい微少だから平気なのかな?
でも三十年間偶然生き残る具とかも発生するかもよ?
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などと思っていたら、今日うっかりしてその取っといたカレーを
お昼に解凍して食べちゃいました(爆)

思わぬ我が身の裏切りによって、私のファースト・カレー計画は
(いつの間に計画になったのだ ^^;)頓挫したのでした。

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