冬休みの思い出(1)

2000/01/08

今日は冬休み中に読んだ本の話などを。
どこにいても同じ事してるのですねと言われればそうなのですが(^^;
なにせ移動で片道6時間もありますので(待ち時間を足して)
ちょちょんのぱーと言えばぱーなのです。

・河合隼雄+大牟田雄三
『ウソツキクラブ短信』

・パット・マガー
『七人のおば』

・中勘助
『銀の匙』(これは読み終わらなかったなぁ・・・)


『ウソツキクラブ短信』は、「こんなでいいのかしら(特にHP)」
と迷っていた私にさらなる啓示を与えたのでした。
(ありがとう先生、お陰で私も畜生道に落ちずに済みそうです。(笑))
河合隼雄先生の事は今さら説明するまでもなく、著作は大変多くの方に
支持されていますが、とくに「嘘は常備薬、真実は劇薬」の言葉を含む
『心の処方箋』は万人にお勧めしたい本です。

『七人のおば』(いいですねぇ、七人というのは日本人の心に訴えかけます。
でも、七人のオバサマ方が夜盗と戦う話じゃないよ。そういうのも見てみたい
気はするが、サッチーみたいのがリーダーで、いや、この場合はミッチーか・・?)
これは昔実家にいる頃読んだ本ですが、最近出た秋月りす先生の
『かしましハウス(5)』の中で、この作品について触れられている個所があり、
また読みたくなって持ってきたのです。

ヒロインが、結婚してイギリスにいるアメリカ人なんですね。
ある日アメリカの友達から手紙が届くんです。
「あなたのおばさんがご主人を殺して自殺をした」、と。
ところがその手紙には肝心のおばさんの名前が書いていない、
そして彼女には七人もおばがいる・・・・
一体恐ろしい犯罪を行ったのは七人のおばのうち誰なのか?

男の人には怖い話だろうなぁ。
結婚のありとあらゆる失敗パターンが描かれているし、被害者はオットで
加害者はその妻だし(爆)。
でもご心配なく、このヒロインとイギリス人の夫との関係が非常に
素敵なので、安心して読めるのです。二人は過去の記憶の断片を拾い
集めることだけで加害者と被害者は誰なのか推理してゆきます。
あっと驚く結末と巧みな構成は間違いなく徹夜本と呼べるでしょう。
今回も、もうオチを知っているのに面白くてやめられなかった。
まるでその家族、一族を前から知っているような気分になるんですね。
パット・マガーという人は、いつも『被害者を探せ!』『探偵を探せ!』
など、従来とは逆の発想で読者を驚かす人です。




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