「もてない男」

2000/01/27

いきなりショッキングなタイトルであれですが、これは最近
買った本の名前です。
(『もてない男〜恋愛論を超えて』小谷野敦・ちくま新書)

恋愛について、自分の経験を交え、勘違いについても正直に
告白しながら展開してゆくんですけど、まだ拾い読みの段階
ですが、なかなか楽しいです。
コミック類が豊富に引用されているのでつい読み込んでしま
うのです。

特に名香智子先生の『パートナー』という作品はふんだんに
引用されています。
私は『パートナー』は読んだことがなくてあれなんだけれども、
ベッドのシーンしかここにはないのだけれども、確かあれは
バレエ漫画だった筈なのだけれども、そんなにそんななのか・・・
という興味を離れても、ぜひ『パートナー』は読んでみなければ
なと思うのであります。

しかしその、なんつうか論説自体は凄まじい切り方で、もう
ばっさばっさという感じで、それが潔くて小気味いいところでも
あり、こんなこと書いたら先々やりにくくなるのではと余計な
心配をしたりするところでもあり・・・特にびっくりしたのは
三島由紀夫の事を全く評価しないと言っている点。
(正しくは劇作家としては高く評価するが小説家としてはしない、
の意。)
幾らなんでも三島は神域じゃねーの・・・などと浅はかな私などは
思ってしまうのですが、とにかく一事が万事この調子で、ひとかどの
論者たちが皆大胆に切って捨てられています。

しかしあの、「(知的な)美人が好き」とか言ってる内はしょうが
ないんではないの?・・・ってそんな話が主題な本ではないのだが、
(そこんとこはきちんと言っておかなくてはね^^;)えっと詳しくは
ぜひ自分の目で確かめてね。

でもこの本、名古屋で出た本だったら「もてにゃー男」になるのかな、
なんてつい思っちゃったりして(^^)。

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