父親は誰か

2000/05/10

少し前の話にもうなってしまいますが、天才チンパンジーの
アイちゃんが出産、というニュースを聞いた時、私の頭に
真っ先によぎった事は、「父親は誰か」ということでした。
あれだけの知性を持つに至ったものが、簡単に同族を受け入れるとは
思えなかったからです。
(SAMEは「相手はボス猿!?」とかまた訳の分かんない事
言っておりましたが)

皆さんご存知のように、人口受精でした。
アユム君(何故か君と言ってしまうが)を抱いてコンピューターに
向かうアイちゃんは何か勇ましく、時にユーモラス。
ほほえましく感動する。

ところで、もう何年も前になりますが、「ママは小学4年生」という
アニメがありました。
未来の自分が産むことになっている赤ちゃんが、何の理由でかは知らないが
現代にタイムスリップしてきて、小学生の主人公は赤ちゃんを抱えて
奮闘する(両親は海外で、頼るは未婚の叔母ひとり)というコメディでした。
かなり飛び飛びでしか見られなかったのですが、この「小学生」と「母」の
二足のわらじを履く羽目になるヒロインの頑張りがけなげで、また世間様から見たら
やや母性本能やら女性らしさに欠ける(けしからぬ)存在として描かれる叔母さん
(何と彼女はカモフラージュのため赤ん坊「みらい」の未婚の母であるという表向きの
立場を受け入れるのだった)との掛け合いも楽しく、非常に良いアニメであったと
思います。

しかし一方見ながら私の胸に去来し続けたのは「一体父親は何してる」
ということでした(爆)。
しかたないのだった。
父親も小学4年生なのだから。
(作中でははっきり示されないが注意して見ると(いや見なくても)
「みらい」の父は誰なのか分かるようになっている。そしてそれが
ヒロインの現在の憧れの君でないことも。)

その時私が思っていたのは、「つまりこういうことだ・・・女の子は例え
小学生でも”母”足り得るが、男の子はだめということだな」。

でもこの考えは最近になって改まってきています。
男でも子育てはできます。


PS.1
このアニメ残念ながら最終回を見ていないのですが、一体
どうなったんでしょうね。
ところでこの作品の制作意図って、もしかして少子化を食い止めるため?
(小児からの教育が重要!なんつって)
でもだとしたらあの叔母さんは出てこないであろう。

PS.2
同様に「おじゃる丸」は言葉の乱れを食い止め、日本語の美しさを
再認識させるため?
ない、ない、それは(^^;

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