ポーか田渕由美子か、マルメロジャムをひとすくい

2000/07/12

うう、暑いですね。
皆さんもお暑いですか?私もうぐてんぐてんですよ、
えれです


昨日買った本。

ブックマーケット。

・小坂理絵「とんでもナイト」AB

・河路悠  「あなたの知らない幽霊譚」@

・大島弓子「大島弓子選集@誕生」
          「    〃      Dいちご物語」

  これでやっと「顔」を構成できます(^^)
  経済的な理由、スペースの理由から、原則的に同一タイトルの本は
  買わないようにしていたので(その割には「フランス窓便り」なんか
  レーベルを変えて三冊もあるけど^^;)うちにある全集や選集は抜けて
  いる部分があるんですね、……ってうち「誕生」ないやん(爆)

新刊。

・少女漫画発掘研究所「だって読みたいんだもん 少女マンガベスト100」

  見かけた時から買いたいと思っていましたが、やっと近所でも見つけたので。
 「フランス窓便り」の紹介文の中で、同じ田渕由美子の作品に「マルメロジャムを
  ひとすくい」というのがあって、このマルメロジャムというものを食べてみたくて
  仕方なかったというエピソードが紹介されていた。
  昔全く同じように「今だに輸入食品売り場に行くとマルメロジャムを探している…」
  という一文を読んだ事があり、(大塚英志の「りぼんの付録とその時代」だったか?)
  誰も考えることは同じなのだなと思った。

  実は私も5、6〜7、8年前に、マルメロジャムを発見して大喜びで買ったという事がある。
  確か池袋のデパートの地下だったと思う、というのはその時一緒にいた友達とはよく
  池袋で待ち合わせしていたから…。
  一つ年上である彼女は、この辺の事情については私とほぼ全く同種の感情を抱く人間
  であった。つまり「マルメロジャム」と言えば何を指すのか分るということである。
  
  この本の筆者も指摘しているように、田渕由美子の漫画には当時としては半歩先を進んだ
 (今は珍しくもなんともないんだけど…)おしゃれな設定が多かった。
  「ライム・ラブ・ストーリー」とか「ローズ・ラベンダー・ポプリ」とか、ポプリという
  言葉を初めて目にしたのも田渕作品だったと思う。
  (このほんの少し後にせがわ真子先生の「花詩集」(大好き)というのを読んで、せがわ
  先生は「百花香」という古式床しい言葉に”ポプリ”というかなを当てていらっしゃる。
  ちなみにこのシリーズには田渕先生と陸奥A子先生が絵を描いているコマがあるよ…
  わしの記憶に間違いがなければ ^^;)

  だが当時に戻って困ったのは、隣に「バラのジャム」も置いてあったこと。
 (良く考えるとスゴイ店だなぁ^^;)
  死ぬほど悩むとはこのことで、どちらを買うか、つまり田渕由美子か「ポーの一族」か、
  結局どちらも買ったのか、それともバラの方は友人が買ったのか、もう覚えていない。
  肝心の味についても判然としない。
  
  ところで同じマルメロジャムが登場する少女漫画に倉多江美の「おいしいジャム」
  がある。今回初めて意識して調べてみたら、倉多作品がS49.4月、田渕作品がS50.3月に
  それぞれ雑誌掲載ということです(^^)。
  (だがマルメロ自体が何なのかは依然として……。)

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