ふたり貧乏

2000/10/02

昨日また、彼を見た。
銀色の毛皮を着て、おがくずの中からこちらを見ていた。

ロッキー:「エイドリア〜ン!!」

えれ:    「ジャンガリア〜ン!!」(ハムスターの種類ね)

10月になりました、えれです。

昨日までに買った本。

「闇夜の本」A 坂田靖子 朝日ソノラマ サンコミックスストロベリー
「野ばらの国」 明智抄 ぶんか社 ぶんか社コミックスホラーMシリーズ

  これは、いい本だったなぁ…。

「大東京ビンボー生活マニュアル」@ 前川つかさ 講談社 講談社漫画文庫

「大東京〜」は、私の記憶が正しければバブル華やかなりし頃登場した
ヒット漫画で、当時作者の方がテレビ出演されたりもしてました。
 どういう面で受けたのか、当時の世相と逆行する様がファンタジーっぽく
受け取られたのか、それは分りませんが、私は作中に横溢する季節感と、
(そう、貧乏な暮らしとは季節を豊かに感じる暮らしなのだ!)世の中が
どうあろうと、いつもこのような清貧というか、平たく言うと「カネがない人間」
というのはいるものなのだと思っています。

 私は人生上最もお金を持っていなかった頃にもこの漫画は読みませんでした。
 読むとみじめになってしまうのでは?と思っていたからですが、今思うと
もっと早く読んでいればよかったと思います。

 誰しも言う通り、どういう気持ちで過ごすかによって全ては変わってくる
でしょう。
 主人公のコースケ君も出すのを惜しんではならない所を間違えてはいけない
と言っています。
 ただ彼の場合お月様のひかりのように優しく照らすカノジョと(そうなの、
この人彼女いるんです)人が良すぎるくらい人のいい隣人が彼の暮らしを
支えています。

 話がそれこそ今の世相と逆行するようですが、人間年を取るごとに周囲や
近親者にかける迷惑の度合いも増してきて、なかなか一人だけ勝手に「貧乏」
する訳にも行きません。
 先ほどファンタジーと言いましたが、コースケ君と彼女のひろ子さん、
隣の学生さん他諸々の人々が居る所はやはりユートピア的に見えます。

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