古本行脚は楽しいか

2000/11/12

古本巡りは楽しいですが、やはりそうとばかりは言えない時も
あります。一つにはやはり古書探求は体力勝負の面があるからで
生来力もなく、体も弱っこい私にはハードな時があるからですが、
それでなくとも変なことや自分の中でジンクスと化してしまうような
場面もあります。
昨日を例にとってお話しましょう。

昨日の土曜日は車で古書店を数軒回りました。
1件目に入った某市A本屋。
ここは掘り出し物がたくさんあるいい本屋なのですが、何故か
行くたびに体調不良に見舞われます。
夏行った時は夏バテによる下痢で10メートル先のスーパーに
駆け込みながら見ました。
初めて行った時は帰ってくるなりインフルエンザで倒れ
三週間も寝込みました。
そして昨日もやはりお腹をこわしてお薬飲みながら見ました(T_T)。
それは単に元々具合が悪かったのだろうと言われればそうなのですが
何故かここの店に行く時に限ってなのですから不思議です。

これのすぐ隣のB書店で(というか1軒の建物を右と左で区切って
二つの古本屋さんが営業してるんですねー)古書即売会のチラシを
もらい、う〜ん、リングが止まらないなどと思いながらここは
後にしました。

次に行ったC書房。ここの営業日は土曜だけ。
(普段何してるんだろう…?)
この店に入ると服が汚れるので駐車場で黙って上着を脱ぐ我々。
偶然仕入れの場面に出くわす。
どこから持ってきたのか紙袋に入った大量の本を店主さんが無造作に
積み上げていく。
どんなジャンルの本かとみれば目眩がするような無秩序さである。
積み上げていく先には部屋があるようなのだがあったとしても入れない。
ここの本屋はレジも本の中に埋まってしまっている。
簡単に言うと、上方に窓だけ開いた、本で出来たカマクラのようなもの。
店主さんは本を踏み台にしてこの窓から出入りする。
昔見せてもらった古い劇場のプロンプターってこれぐらいの狭さだった
よなと私はしばし回想する。
名古屋ではそう変人には(ごめんなさいね)出くわさないだろうと
思っていた。甘かった。

(という訳で)昨日買った本。

お店は別ですが皆一緒に書いてあります。今回は薄く留まった…。

「佐々木淳子イラスト集 夢」 佐々木淳子 小学館
「YOUNG ONE」 はしもとてつじ 朝日ソノラマ サン

「恋人たちの絵本」 永島慎二+早乙女勝元 すばる書房,

 やほほ 

まんがじゃないけど、

「あじさいの歌」 石坂洋次郎 新潮文庫
「寒い朝」            〃      角川文庫

新刊書店。

「SNOOPYの初恋物語」 チャールズM.シュルツ 角川書店 角川文庫

  ツルコミックス版には手を出さないと誓います。


実は上の本屋を出た時点で夜の9時を回っているのですが
何か妙なドーパミンの出ちゃった我々は
「もう1軒近くにあったね〜」
「いいね〜行こう、行こう!」(← もはや正常な判断できず)

顔文字でいうなら @.@ こんな目になってるんですが
その日最後の本屋へと向かったのでした。
やっているとやめられなくなってしまうという事はよくありますが
こういう時も例外ではないのでした。
やっぱり楽しいでしょうか?こういうの…。

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