酒はナミダか溜息か

2001/01/15

年末は忙しい忙しいと騒いでいたのに、一月になったら
急に時間の流れかたがゆっくりになったようで、何か
妙な気のするこの頃、ま、悪いことではないが、
それでも一日の中であくせくしているのは変わらないのが
何とも……えれです。

さて、前にも何度かお話しましたように、私は下戸です。
なので、楽しい時また悲しい時お酒を飲む(飲みたくなる)
心理とか、そういう気持ちにはなかなか不案内です。

配偶者も下戸、父も下戸でした。
母はどうやら少しはイケる口なのをカクシているフシが
ありますがこれも普段はたしなまないので私は子供時代から
アルコールとは没交渉であったと申せましょう。
(友人が言うには私は何かの折りに毎晩酒のツマミを作らされる
生活なんてマッピラだ!とがなっていたそうですがどういう経緯
でした発言なのか分かりません。)

でもお酒を飲んで酔いたくなる心理に触れたいという気持ちは
あって、お酒が飲めないというのは人生のある世界を知らない
みたいな…(もう、何でも欲しがるんだから!)

で、先日永島慎二の「フーテン」を読み返していて、
私の好きなエピソードなのですが、「心が風邪をひいちまった」
コートさんが自分の心情を説明して言う、

  二、三日前からなんだ、心の中に寒気が起こり
 ブルブルふるえだして/酒飲めば治るかと思って
 おとついからガバガバやったんですが
 だめなんだなぁ/悪くなるばかりです

シビレるねぇ…(死語?^^;)

私がガバガバやったら、救急車で運ばれます(^^;

ところで、コートさんの「心の風邪」を治すべく知り合いの
女の子を世話してやる(!)ことになるダンさんですが、
以下二人の会話

「あんなきれいな子じゃなくていいんだが」
「そんなぜいたく言ってられる場合か」

こんな所でも笑わせてくれます(^^)。

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