ああっオードリーさまっ

2001/05/22

「レア」「未開封」「残部僅少」などの他に、お買い物の時
私の心を惑わす言葉に「オードリーのような」「ヘプバーン風の」
というのがある。
この言葉あるゆえに一体どれだけ胸は乱れ財布からはお金が飛んで
いったか。(踊らされている、とも言う。)

少し前のことになるがジバンシーから「サブリナ・ピンク」という
口紅が出た。ジバンシーだから言う権利はあるのかも知れないが
ヤメテと思った。
(この時は何とか買いませんでした ^^;)

第一ファッションなどはある年代のものはすべて「オードリー風」
とも言える訳で、へたすると「マリリン・モンロー風の」と置き換える
ことだってできる訳だ。
切に願います、もうこの売り方はやめて下さい。
でないと純真な主婦が破産します(笑)(^o^;(冗談ですよ〜ん)。

と言いつつ私はこの夏ヘプバーンの顔のプリントの服を二枚買った。
これはそのものずばり「ヘプバーン」なので何も誰かが私を引っかけ
ようとしたのではない訳だ。
だが自分の顔の真下にオードリーの顔がきて平気な婦女子というのは
一体どれぐらいいるだろう?
人のことを言う前に私も相当おっちょこちょいなのだった(-.-;

ああ、いつの時も女性の心を魅惑してやまないオードリー、
あなたの輝きは永遠です、が、水面下では明日も物欲と幻想との
戦いが待っているのです…。(って私だけか〜〜?)

* * *

私はヘプバーンの映画では「シャレード」が一番好きです(^_^)
が、実はオードリーの出演作品ってそんなに評価が高くないんだよね(T_T)
「パリの恋人」は実存主義をバカにしているし(オードリーのせいで
はないのだが)「ティファニーで朝食を」はミス・キャストと言われ
「マイ・フェア・レディ」は歌が吹き替えだったことが後を引いた。
(本人は歌いたかったろうが)
何よりマズイのはヒッチコックの出演依頼を断ったということ。
これが映画ファンの心を逆なでしてしまったらしい。




私が生まれて初めて見た映画のポスターは「ローマの休日」です。
(初めて見た劇場映画、というのはまた違いますが)
オードリー映画はほとんどがシンデレラストーリーと言われます。
シンデレラというのは「変身」「幸運」も指しますが「限られた
時間の幸せ」をも指します。
オードリーの映画やスチールには、見ている方が時の経過を
恐れるような痛々しさがあります。
どうか彼女にだけは時間がもたらす影響が与えられませんように
と願ってしまいそうです。
(もっとも年をとれない悲劇というのもあるでしょうし、死の直前
の彼女はとても美しかったと思いますが。)

私にとってオードリーの印象はあまりにも儚げ、ですがその圧倒的
な美しさはポスターを見たその頃のまま、決して色あせないのです。

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