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タイトル大東京ビンボー生活マニュアル@
著者前川つかさ
出版社講談社
コミックス講談社漫画文庫
初版発行日1995/3/10
版刷1
サイズ文庫
ジャンルコミック
コメント「大東京〜」は、私の記憶が正しければバブル華やかなりし頃登場したヒット漫画で、当時作者の方がテレビ出演されたりもしてました。どういう面で受けたのか、当時の世相と逆行する様がファンタジーっぽく受け取られたのか、それは分りませんが、私は作中に横溢する季節感と、(そう、貧乏な暮らしとは季節を豊かに感じる暮らしなのだ!)世の中がどうあろうと、いつもこのような清貧というか、平たく言うと「カネがない人間」というのはいるものなのだと思っています。私は人生上最もお金を持っていなかった頃にもこの漫画は読みませんでした。読むとみじめになってしまうのでは?と思っていたからですが、今思うともっと早く読んでいればよかったと思います。誰しも言う通り、どういう気持ちで過ごすかによって全ては変わってくるでしょう。主人公のコースケ君も出すのを惜しんではならない所を間違えてはいけないと言っています。ただ彼の場合お月様のひかりのように優しく照らすカノジョと(そうなの、この人彼女いるんです)人が良すぎるくらい人のいい隣人が彼の暮らしを支えています。話がそれこそ今の世相と逆行するようですが、人間年を取るごとに周囲や近親者にかける迷惑の度合いも増してきて、なかなか一人だけ勝手に「貧乏」する訳にも行きません。先ほどファンタジーと言いましたが、コースケ君と彼女のひろ子さん、隣の学生さん他諸々の人々が居る所はやはりユートピア的に見えます。
〔2000/10/02 つれづれより〕
持ち主えれ
画像
なし