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タイトルブラックジャックによろしくE
著者佐藤秀峰
出版社講談社
コミックスモーニングKC
初版発行日2003/7/23
版刷1
サイズB6
ジャンルコミック
コメント 皆さんお元気ですか?えれです。さて、コーナーで「『ブラックジャックによろしく』によろしく」(名前が長いけど)というページを始めてしまったので、第51話から58話までの感想はもしよろしければそちらをご覧下さい。m(_ _)m 多少内容についても含まれますので、59話以降のネタばれを避けたいかたはどうか注意してご覧下さいね。それにしてもそう思うとこのお話コミックスになる速度が速いですね。
 で、この巻で言うと初読は49話と50話だけということになるんですが、……。なんなんだそれは。どうしてなんだと、斉藤くんのように思うことしかできません。ただ救いは、からくりはもうバレてしまったのだから、自分が同じようになったとき騙されないで済むかもしれないというだけです。もちろん現場のお医者様の中にはこんなことを信用するなとおっしゃるかたもいるかもしれませんが…。それとも、多くは、「共犯関係である」(医者、医療従事者のチームとしての連携、あるいは患者の家族との関わりも含めて)という絆、いい意味でも悪い意味でも、に支えられてあるいは誤魔化して、黙々と作業をこなすように治療をして、嘘をつき続けているんでしょうか。今もどこかで嘘がつかれ続けているんでしょうか。
 何か抜け出せない連鎖のようですね。そんな中で(通常人としての)感覚は保っていられるのか…。
 そして、情報が一切伏せられた中で辻本さんはどういう選択をするんでしょうか。当然複雑な医療知識もなくここにおかれた彼女は私たちに最も近い存在と言える訳です。この中からの抵抗は可能なのか、とても、関心が深い(こんな言葉は使いたくないんだけれど)ところです。

 内海まどか嬢の面差しは、児玉典子さんによく似ていますね。(単に絵柄の問題だけだったら済みません・汗;)モーニング本誌を読んでいる間中私は、児玉さんのアルカイックな顔立ちには何か意味があるのだろうかと思っていました。第5巻で宇佐美医師は「こうしていると生きているかどうかよくわからなくなってつらい」という内海さんの求めに従って彼女を抱いて(ハグのほうですよ)あげます。しっかりと抱きしめることの意味と無力さの両方を、十分過ぎるほどよく知った上で。〔2003.7〕
持ち主えれ
画像
なし