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タイトル夕凪の街 桜の国
著者こうの史代
出版社双葉社
コミックス
初版発行日2004/10/20
版刷6
サイズA5
ジャンルコミック
コメント この本は世評はもちろんのこと各メディアでの評価も高く、もう既に手にした方も おられるかもしれませんね。

 私の母はギリギリ戦中派で(終戦時五歳)、なんというか戦争の話題に対して非常にクールというか、時に非情とさえ言ってもいいくらい不感症な態度をとり続けている人なのですが、なんとなくその理由も解けた気がしました。一度だけ、私が学校の原爆展を見てハンカチで口を押さえて真っ青になって帰ってきたとき、「お母さんもう何も感じなくてね…」「気の毒でね…」と言ったことがありました。

 また、ふんだんにあふれる広島弁がこの作品の理解に大変役立っていると思えました。
 しかし、夏と戦争の記憶が確かに結びついていた時代はどこにいっちゃったんだろう? どうか、もし少しでも興味をもたれたかたはお心におとめおきください。お友達のおうちなどでももし見かけたらページをめくってみてください。
「生きていてくれてありがとう」
「生まれてきてくれてありがとう」
みんながそんな風に思いながら生きられればいいのに。
(なお、それほど激しい描写はありませんがこれは感じ方によるかと思います。私の配偶者は「ぼくはこれは…ダメだな…」とゆっとりました。)
持ち主えれ
画像
なし