独断と偏見でチョイスした、バイク関係で好きな本




いつか勝てる
  ホンダが二輪の世界チャンピオンに復帰した日
富樫ヨーコ, 1988, 徳間書店, ¥1550
(ISBN4-19-553785-1)

ロードレースから撤退していたホンダがロードレースに復帰し、 スペンサーのNS500でチャンピオンをとるまでのドキュメント ストーリー。入交昭一郎氏が楕円ピストンを思い付くところから 第1章が始まる。それと同時にホンダV4エンジンの歴史が 始まるわけだが、VF系やVT系のオーナーはぜひ読んで みるべきだろう。

NR500をホンダのレース史上最大の失敗作と 扱う人もいるが、NR500の開発、V4エンジンの開発によって 得られた技術によって現在のオートバイが支えられている 部分は非常に多いといえるのではないだろうか。 ダウンドラフトキャブレターでさえもNRの開発で得た技術だと いうことをどのくらいの人が知っているのだろう。 また、1980年前後のレース事情も詳しく描かれており レースファンにもオススメだ。

ポップ吉村の伝説
  世界のオートバイを変えた「神の手」
富樫ヨーコ, 1995, 講談社, ¥2300
(ISBN4-06-206322-0)

「いつか勝てる」がファクトリー側から見たレースを取り上げて いるのに対し、本書は吉村秀雄という人物を中心にして プライベーター側から見たレースを取り上げている。 また、ヨシムラというトッププライベーターを中心とした 戦後のレース史としても本書は楽しめる。

ヨシムラから ケビン・シュワンツやダグ・ポーレン、辻本聡といったトップ ライダーが輩出されており、チーム高武主宰の高武富久美氏も ヨシムラ出身、モリワキの森脇護は吉村秀雄の娘婿だ。 現在のロードレースを作ったのはふたりのオヤジ、 本田宗一郎と吉村秀雄ではないのか。

NSR500 ハイパー2ストエンジンの探求
つじ・つかさ, 1995, グランプリ出版, A5版, ¥2500
(ISBN4-87687-156-6)

バイク雑誌で同じみのフリーライター、つじ・つかさ氏が 究極の2ストロークエンジン、WGPでほとんど無敵のNSR500の エンジンを徹底的に解説する。それも2ストの基礎からホントに 書いていいのか?というところまでとことん解説する。 さらに図も写真も豊富。

ホンダはプレス向けに ワークスマシン試乗会というのを毎年年末にやっている。 それだけでも凄いのに、本書ではエンジンを中心にして NSR500全体についても、これでもかこれでもかというほど 詳しく説明される。「いつか勝てる」とあわせて読むと 「これじゃあホンダが強すぎても仕方がないか」という 気にさせてくれるだろう。「その解決方法はシンプルだった。 フリクションに負けないだけのパワーを出したのである。」 という一文にはシビれる。

RIDERS CLUB 1994/8 No.244
 ブレーキング・テクをきわめる
ライダースクラブ, 1994, (A4版より少し大きい), ¥810
(T1009163080811 雑誌09163-8)

巻頭の15ページのライテク特集でブレーキングテクニックの記事。 これはライディングが変わる!いや僕のライディングは変わった! ライダースクラブ別冊の「ライテク・ハンドブック」や 「パーフェクト・ライディング・マニュアル」より詳しく、 村上編集部員が根元編集長に教えを乞う 「根本健のブレーキングを盗め」というコーナーが特に良い。

余談だが、この年の11月号くらいからRIDERS CLUB誌は つまらなくなったと思う。この号のライテクの記事の一部も 短くされて1996.1 No.261に再掲載されている。ちょっと 納得いかない。




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